日本海の凪風(なぎかぜ)
「日本海の荒波」にもまれたブリ、海の幸と言うイメージはから日本海は波が荒いと思われる方が意外に多いようです。しかし実は、能登半島の外海と違い富山湾では波がおだやかなので当たり前なんです。富山湾の西部は湖面のように静かな日が実にたくさんあります。ひょっとしたら、日本海側がシケ気味の日の波と太平洋岸の普通の波と変わらないかもしれません。
地元で「あいのかぜ」と呼ばれる北よりの風が吹いたときには、ひかえめにざわざわ言いだすのがこのあたりの海です。
冬の晴れた朝、鏡のようにないだ雨晴海岸に立ちのぼる湯気を「けあらし」といいます。このセピア色の世界を知ると、もうやみつきになりますよ。