「ふれあいの海辺」の創出を目的として、海岸保全対策と併せて公園、道路、下水道、治水等の公共事業を実施すると共に、民間活力を積極的に取り入れて地域の特性を十分活かした地域整備を一体かつ計画的に行う。
雨晴海岸は、海上に浮かぶ北アルプス立山連峰の雄大な景観、白い砂浜、緑の松林がつづく景勝の地であり、また遠浅の波静かな海辺は良好な海水浴場となっている。しかし、近年の多様化するレクリェーションニーズには対応しきれないため、整備計画において海岸部では護岸やマリーナを整備し、背後地では下水道、道路、公園等を整備することにより、快適で安全な海浜域を創出しつつ、海洋性スポーツ・レクリェーションの拠点づくりを行う。対象区域…東側は義経岩から、西側は氷見市との境界までの海岸で延長2.6km。
一般国道415号は、富山県西部の各都市を連絡する幹線道路です。このうち高岡市の雨晴〜伏木地内は、雨晴隧道を含め幅員が狭く、見通しが悪いうえに歩道もないことから危険な状態となっていました。このため、平成2年度から約1.5kmの雨晴バイパスに事業着手し、順次整備を進めてきました。国定公園区域への配慮、大断面トンネルの施工等、いろんな課題がありましたが、平成14年6月29日、トンネル関連区間の完成により、永年の悲願であったバイパス全線の開通に至りました。これで、雨晴海岸、万葉歴史館などの観光施設が有機的に結びつき、また大型車のすれ違い困難箇所の解消や自転車歩行者道の新設によって、安全で円滑な交通が確保されました。
【事業の概要】
【事業の経過】
【雨晴トンネルについて】
本トンネルは、県内初の大断面トンネル(内空断面80u以上)であるうえ、土かぶりが平均25mと非常にうすく、また地質が脆弱な泥岩、軟岩であることから技術的に難度の高いトンネルとされていました。このため、トンネル専門家による検討会を設けて設計を行ったほか、施工においてもパイプルーフなど掘削面を安定させるための各種補助工法を導入し、地山の緩みや構造物の変位などに細心の注意をはらいながら掘削を進めました。
<参考・引用>
一般国道415号雨晴バイパスのパンフレット(富山県高岡土木事務所)