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太田の自然・文化・歴史

有磯海(女岩)

有磯海(女岩)が国指定の名勝に!

女岩 『おくのほそ道』に関係する優れた風致景観を保護するため、「おくのほそ道の風景地」として(10県13箇所)が平成25年11月15日(金曜日)に開催された国の文化審議会において、文化財指定の答申を受け、平成26年3月18日に官報告示され、有磯海(女岩)が正式に国の名勝指定に決定しました。

指定地
有磯海(女岩)ありそうみ めいわ
所在地
高岡市太田雨晴地内:面積95平方メートル
指定理由
松尾芭蕉が数多の岩礁から成る「有磯海(女岩)」の海景を「わせの香や分入右は有磯海」の句に取り込んだ由緒地である。
「有磯海」は、大伴家持の万葉集歌「かからむと かねて知りせば 越の海の 荒磯の波も 見せましものを」(巻17・3959)を初出とする歌枕の由緒地である。
一帯は、「ありそ」の本来の意味である「荒磯」の景観をみせること、『万葉集』に由来する歌枕「有磯海」と「渋谿(しぶたに)」に関わる由緒地である。
源義経一行の雨宿り伝説が残る雨晴海岸からは、「有磯海」の荒磯を象徴する女岩を前景として、遙か立山連峰を望むことができ、観賞上の価値が高い。
「おくのほそ道の風景地」の概要
【構成資産】
10県13箇所
▽草加松原(埼玉県草加市)▽ガンマンガ淵(栃木県日光市)▽八幡宮(同大田原市)▽殺生石(同那須町)▽黒塚の岩屋(福島県二本松市)▽武隈の松(宮城県岩沼市)▽金鶏山(岩手県平泉町)▽高館(同)▽象潟及び汐越(秋田県にかほ市)▽親しらず(糸魚川市)▽有磯海(富山県高岡市)▽那谷寺境内(石川県小松市)▽大垣船町川湊(岐阜県大垣市)
【指定理由】
・『おくのほそ道』の文脈上、重要な意味を持つと考えられる場所である。
・現在の良好な風致景観が、『おくのほそ道』が書かれた往時を偲ぶよすがとなる優れた風景地として鑑賞上の価値が高い。
・芭蕉の「不易流行」精神を表す場所であり、個別の評価とともに相互の繋がりのあるものとして評価すべき一体の風景地のうち13箇所を指定した。

高岡市内の国の名勝指定は初めてです。また、これにより、高岡市内の国指定・選定文化財の件数は24件となります。